笠置町(かさぎちょう)は、京都府の最南端、相楽郡の東部に位置し、南は奈良市に接している木津川上流の山峡にあり、
歴史と自然を素朴に漂わせている静かな里です。
国の史跡名勝に指定されている笠置山を中心としたこの地は地形全体が渓谷の様相になっていて、
いたるところに巨岩奇石が見られ、全身で四季を感じることができます。

笠置寺

奈良時代、笠置山で狩りを楽しんでいた天武天皇が、鹿を追って進退きわまったとき、仏に祈念して難を逃れた。そこで大岩面に弥勒菩薩を掘り、それを本尊にしてはじまったのが笠置寺。平安末期には修験道の道場として発展したが、元弘の乱で焼かれ、現在の本堂、正月堂や毘沙門堂などは、室町時代に建造された。

京都府立 笠置山自然公園

標高289メートルの山域には、アラカシやクヌギ、アオキなどが自生。ほとんど全山が広葉樹におおわれ、明るい自然林となっています。ふもとの河原にはサクラが植えられ、花の季節や秋の紅葉シーズンには、特に多くの行楽客で賑わいます。
山の南・西面は比較的傾斜がゆるく、この方面から頂上近くまでは自動車でも登ることが可能。
川岸はカヌー広場、児童広場等として利用されています。笠置寺のある頂上付近には奇石・怪石が多く、ひときわ奇観を呈しています。
この地は『太平記』に描かれる後醍醐天皇の元弘の乱でも有名。その戦火を浴びながらも残った多くの史跡に、遠い昔をしのぶことができます。
昭和7年に史跡名勝の指定を受け、昭和39年に府立自然公園となりました。 ※笠置山…「京都の自然200選」歴史的自然環境部門選定
なお、この自然公園内には「もみじ公園」があり、毎年11月の1ヶ月間もみじのライトアップを行っています。〈もみじ公園のライトアップ〉11/1~11/30 17時~21時 

笠置キャンプ場

写真は木津川にまたがる笠置大橋から撮影しています。その下流に広がる笠置キャンプ場は、広大な河川敷内にあり、車で河川敷まで入場できます。
木津川の自然を満喫できることはもちろん、商店街も隣接する便利さも合わせ持っており、シーズン中の土・日には多くのキャンパーで賑わいを見せるほどの人気ぶりで、カップルからファミリーまで気軽に、そして安全にアウトドアを楽しんでいただけます。

ボルダリング

笠置大橋上流に広がるボルダリングエリアでは、大小の岩がゴロゴロしていて、関西屈指と言われています。ランディングも良く、多彩なコースは初級者から上級者まで楽しむことができます。

甌穴

布目川の最下流地、木津川との合流付近にある、自然が作りだした不思議な穴、それが甌穴です。甌穴は河床のくぼみに入った小石や岩石の破片が、渦流によって回転しながら岩盤に掘った丸い穴で、この辺りの河床に広がった非常に堅い花崗岩にできた甌穴は珍しく、穴ができるまでには数十万年から数百万年かかるとも推測されています。

笠置カヌースクール

【 60年の歴史をもつパイオニアメーカー。世界中で唯一折りたたみカヌーを制作・販売!経験豊かなインストラクターが丁寧に分かりやすく指導します!! 】
70隻ものカヌーを保有する日本最大のカヌースクール。主に初心者を対象としており、そのため流れの穏やかな木津川中流をゲレンデとし、初心者クラスでも基礎練習の後、実際に川に6km下る体験ができる。